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レンタルサーバーでgitを使う(その2)「fatal: Unable to find remote helper for ‘https’」の解決

プロジェクト管理、ソースコード管理において欠かせない存在であるGit。
自前のサーバーで使う場合は特に何も考えずyumでさくっとインストールしてしまえばいいんですけど、ルート権限のないレンタルサーバーで運用するときにどうするか、というのが問題。

これについては、以前に書いたこちらのエントリー
エックスサーバーでGitをインストール | CentOS & Fedoraテクニック
で基本的にはOKなんですが、今回問題が発生しました。

これまでは、GitレポジトリサーバーをSSH接続できる自前の別サーバーにしていたんですが、Bitbucketという無料のGitレポジトリサービスを使わせてもらうことにしました。

すると…

HTTPSのエラーが発生

fatal: Unable to find remote helper for ‘https’
Clone of ‘https://bitbucket.org/linux-tech/myproject.git’

httpsに対するリモートヘルパーが見つからない、とのことです。これは同じくHTTPSプロトコルで接続するGithubにも起こりえますね。

プロトコルの解決といえばCurl。どうやらcurl-develパッケージが存在しないために、curl をリンクできていないようです。

curl-develをインストール

$ wget http://curl.haxx.se/download/curl-7.46.0.tar.gz
$ tar zxvf curl-7.46.0.tar.gz
$ cd curl-7.46.0
$ ./configure –prefix=/home/[ユーザ名]/opt
$ make
$ make install

これでうまくいくようになりました。
もしこれでもうまく行かなかったら、Gitをインストールし直すといいでしょう。

$ wget https://github.com/git/git/archive/master.zip
$ unzip master
$ cd git-master
$ make configure
$ ./configure –prefix=/home/[ユーザ名]/opt –with-curl=/home/[ユーザ名]/opt
$ make all
$ make install

エックスサーバーにVimをインストールする

大容量&低価格、安定したレスポンスで評価の高いレンタルサーバー『エックスサーバー』。
しかし我々技術者にとっては、容量がいくつとかMySQLがいくつとか言うスペックよりも、一番重要なのは
『SSHが使えるかどうか』
ですよね。

で、エックスサーバーはSSH接続は可能なんですが、エディタがViしか入っていないので不便です。syntaxがないとコードを書いてても不安でしょうがないので、Vimを入れてみました。
レンタルサーバーのため、当然ローカルユーザーなのでYumなどのパッケージ管理は使えないので、ソースからインストールする必要があります。

Vimをソースからインストール

まずローカルディレクトリに一時ディレクトリを作って、そこにソースをDLします。

$ cd ~
$ makedir tmp
$ cd ./tmp
$ wget ftp://ftp.vim.org/pub/vim/unix/vim-7.3.tar.bz2
$ tar jxvf ./vim-7.3.tar.bz2

vimは現在7.4が出てるんですが、Patchが出てなかったので7.3にしました。
解凍してできたvim73の中に入ってPatchをDLして当てます。

$ cd ./vim73
$ mkdir patches
$ cd ./patches
$ curl -O ‘ftp://ftp.vim.org/pub/vim/patches/7.3/7.3.[001-502]’
$ cd ..
$ cat patches/7.3.* | patch -p0

次にconfigureしてmakeでインストール…のはずだったんですが。

$ ./configure –enable-multibyte –enable-xim –enable-fontset –with-features=big –prefix=$HOME

ここでエラーが出て叱られます。

no terminal library found
checking for tgetent()… configure: error: NOT FOUND!
You need to install a terminal library; for example ncurses.
Or specify the name of the library with –with-tlib.

「ターミナルライブラリーがない、例えばncurse的な。それか–with-tlibオプションでターミナルを指定せよ」
とのことなので、じゃあncurseを入れようか…と思うも

yum install ncurse-devel

はもちろん使えません。(root権限がある普通のサーバならこれでOKです)
rpmパッケージからのインストール

ももちろん不可です。

–with-tlibオプションでncursesを指定してみたらどうかな?と一応試してみましたが

$ ./configure –enable-multibyte –enable-xim –enable-fontset –with-features=big –with-tlib=ncurses –prefix=$HOME

checking whether stack_t has an ss_base field… no
checking –with-tlib argument… ncurses
checking for linking with ncurses library… configure: error: FAILED

無いものは無いということでした。

というわけでncursesもソースを探してきてインストールします。

ncursesをインストール

$ cd ~/tmp
$ wget http://ftp.gnu.org/pub/gnu/ncurses/ncurses-5.7.tar.gz
$ tar zxfv ncurses-5.7.tar.gz
$ cd ncurses-5.7
$ configure –prefix=$HOME
$ make
$ make install

インストール完了。
これでvimインストールの準備が整ったので、再度configureに挑戦します。

今度こそVimをインストール

$ cd ~/tmp/vim73
$ ./configure –enable-multibyte –enable-xim –enable-fontset –with-features=big –prefix=$HOME
$ make
$ make install

インストールが終わりました。
念の為「vim」と打ってみると

$ vim
version 7.3.502
by Bram Moolenaar 他.
Vim はオープンソースであり自由に配布可能です

ウガンダの恵まれない子供たちに援助を!
詳細な情報は :help iccf<Enter>

終了するには :q<Enter>
オンラインヘルプは :help<Enter> か <F1>
バージョン情報は :help version7<Enter>

インストール成功です。

あとは.bashrcにvimのエイリアスを追加すれば完了です。

# User specific aliases and functions
 alias ls='ls -G'
 alias vi='vim'

Windows7のPoderosaで設定ファイル(options.conf)が見当たらない場合

「Windows7でPoderosaをインストールすると、設定の保存ができない」という話はよく耳にします。
これは権限の問題なので、C:\Program Files (x86)\Poderosa のユーザー権限をいじればOK、と言われています。

が、設定は保存できているのに、他のPCに移行しようと思って
C:\Program Files (x86)\Poderosa
を探してみるも、設定ファイルが見当たらない。でも設定は保存できている。

この場合、設定ファイルはPoderosaのインストールフォルダではなく、ユーザー環境フォルダに入っています。

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Poderosa

ですね。

poderosa_options

これにて解決です。